2021.04.04
「歯の神経」は、硬い歯の内部にある【歯髄神経(しずいしんけい)】のことを主に意味します。
12種類ある脳神経のうち、最も大きな「三叉神経(さんさしんけい)」から分岐する神経です。
目の玉の表面の神経と並んで、人体で最も激しい痛みを感じることのできる神経だとされています。
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歯髄神経は、身体中の他の神経とは違う特徴があります。
それは
人体で最も硬い【歯】に守られているということです。
そして、硬い歯の内部に栄養を送るための血管は、非常に細くなっています。
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【歯の神経がくさる】ってどういうこと?
【歯髄神経】に何らかの原因で栄養が送られなくなり、神経組織が壊死し、回復出来なくなることです。
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【歯髄神経がくさるとどんな痛みがでますか?】
最もはっきりした特徴は、
「熱いものが鋭くしみる」
という事です。
さらにひどい状態になると、
・ズキズキうずく
・噛み合わせた時の痛みがある
・痛み止めが効きにくい
などの症状も出てきます。
歯科医師が診察する場合、主に「熱いものが激しくしみるかどうか」で判定します。
また、ロール状の綿を上下の歯で強く噛み締めた際の痛みがあるかどうか。
数日以内に痛み止めを服用するほどの痛みがあったかどうかなども参考にします。
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どんな治療方法がありますか。
明らかな激痛がある場合や、熱いものが激しくしみる状態では、主に「歯の神経を取る治療」を行います。
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【歯髄神経がくさった場合、神経を取る治療以外の治療法はないのでしょうか。】
もともと、今から数十年前では、歯髄神経が壊死した場合の治療法は、歯を抜くことの方が主な治療法でした。
しかし、バイ菌に感染した歯髄のみを除去して、歯を抜かずに残すことのできる「神経を取る治療法」が現在では主流となっています。
新しい治療方法も、多くの歯科医師によって研究されていますが、今のところは、広く認められる方法は生まれていないようです。