神戸市西区の医療法人 ありせファミリー歯科 院長ブログ
医療法人社団ありせファミリー歯科

2021.06.25

【洗骨③】

【洗骨③】

今回のブログも前回からの続きです。

1万2千年前の四国に住んでいた「洗骨」の風習を持つ一族が、その後、四国から姿を消し、
現代では、沖縄の離島の一部で「洗骨」の風習が続けられている。


現在の沖縄の離島に住む人たちは、1万年以上前には、四国に住んでいたと想像される。



これが前回までのまとめです。

これらのことから、どんなことが分かるのか、が、今回のブログ【洗骨③】のテーマです。




①1万年前には、日本列島の南周りで、沖縄から四国への海路があった。
しかも、数十人単位での船での移動が可能だったようです。

【洗骨③】

②洗骨の習慣は、実際にイメージしてみると、寒冷地では不可能な風習です。
温暖な気候に順応した一族が、気候変動にあわせて、居住地を変えたものと予想されます。



今から1万1千年前に、地球上で寒冷化が100年程度続いたという研究結果があるそうです。



その時に、温暖な気候を求めて、四国から沖縄まで集団で移動したのではないでしょうか。




③気候変動で、人間集団の移動が起きるのは、南北方向に限ります。
それは、北は寒くて、南は暖かいからです。
石器時代には、日本列島には、北海道、本州島、沖縄諸島にそれぞれ3つの文化が存在していたことが、近年の考古学の成果で判明しています。





おそらく、移動したのは、洗骨の一族だけではなく、日本列島にすむ全ての人たちが、自分たちの好む気候に合わせて移動したと考えるのが自然だと思います。

以上、【洗骨】にまつわる考察でした。
まだ、私は映画「洗骨」を見ていないので、近いうちに視聴してまたこちらでご報告致します。

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