神戸市西区の医療法人 ありせファミリー歯科 院長ブログ
医療法人社団ありせファミリー歯科

2021.07.26

日本語の起源

日本語の起源

私たちが普段話している「日本語」は、いつ頃くらいから使われはじめたのでしょうか。





以前より、私はこのことに興味があり、出版されている様々な書籍を分析して、推理してきました。






その結果、現生人類が初めて日本列島に到達した約4万年前、
その当時から日本列島では日本語が話されていたのだという結論に達しました。







なぜ、そうした結論に達したのか、その根拠を、今回はご紹介したいと思います。





【根拠その①おひさま】

日本語の起源





「日本語における『おひさま』の位置付けが、世界的に見ても異常に高い。」





過去4万年の間に、日本列島は世界的にみても最も激しい火山の噴火を2回経験しています。






太陽が何年も噴煙で見えない時期を過ごした人たちの記憶が、日本語の中に、太陽を重要視する痕跡として残っていると私は考えました。






それはすなわち、後期旧石器時代を日本列島で過ごしていた人たちの言語が日本語だったということになります。






アマテラスの天の岩戸の神話も、日蝕が元になったと考える人もいるかも知れませんが、日蝕くらいで当時の人たちがパニックになるとは考えられません。






日本語の起源


かなり長期間にわたって太陽がかくれた大事件だからこそ、日本語の中に語りつがれているのではないでしょうか。
そうだとしたら、天の岩戸伝説は日蝕ではなく、火山の噴火による噴煙の災害だと考える方が自然です。







【根拠その②刃と葉】
日本語では、植物の「はっぱ」と、刃物と、どちらも「は」と表現します。
日本旧石器時代の遺跡から発掘された鋭い石器の写真がこちらです。

日本語の起源

(新泉社「遺跡を学ぶ」025石槍革命より)




この道具を使っていた人たちは、植物の葉と、この石器を、
同じ名前で呼んでいた可能性が高いと思われます。






そして、現代の日本において私たちは刃と葉を、同じ「は」と呼びます。

3万年前に、日本列島にすんでいたその人たちは、すでに日本語を話していた可能性は高いと考えて良いと思います。








【根拠その3 「わ」】
日本語を話す人たちだけが行っている、最も大切なイベント。
それは「おぼん」です。








「おぼん」とは、一年のうちでも最も暑い時期に、亡くなったご先祖さまの霊が3日間だけこの世に帰ってくるのをみんなで迎えるイベントです。
その際、みんなで「わ」になって踊ります。




この「わ」は、みんなで作る円の形のことであり、
また同時に、みんなで作る共同体の事も意味します。







日本語を話す人にとって、「わ」は非常に大切なものだと認識されています。



「わ」の中、「わ」の外、
「わ」に入る、
「わ」を乱す。




日本列島で、人類が「わ」の形になったはじめての痕跡は、これも約4万年前です。
当時の人たちは、4〜5人が住めるくらいの家を、円の形になるように配置して、村をつくっていました。






「円」の形を意味する日本語の「わ」は、みんなで作る共同体を意味する「わ」と同じものです。







4万年前に日本列島に住んでいた人たちも、「円の形」と「共同体」を同じ言葉で呼んでいた可能性は高いと考えられます。

それが「わ」であり、当時の人たちは、すでに日本語を話していたと考えても良いと思います。








以上が、日本語が約4万年前、日本列島ですでに使われていた言語だと推定した根拠です。









【おまけ① アメリカインディアン1万年の伝承】
アメリカインディアンにはいろいろな部族が存在しますが、その中でも「イロコイ族」には1万年以上の歴史の伝承が現在に残されています。

書籍「1万年の旅路」には、イロコイ族が東アジアで遭遇した火山の噴火、そこから逃げて旅をし、アメリカ大陸に渡る物語が紹介されています。






そこには、イロコイ族の一族が集団で旅をする姿が描かれていますが、だいたい120人程度の人数だったようです。







それを参考にすると、4万年前に初めて日本に到達した人類も、だいたい同じくらいの人数で、
その人たちが人類の誕生したアフリカから集団で旅をしてきたと想像されます。







【おまけ その②DNA解析】
近年のDNA解析の結果、現代の日本人と呼ばれる人々には、かなり多くの種類の遺伝子グループが混ざり合っていることが証明されています。

これは、男系、女系のどちらの遺伝子にも見られる傾向です。
それは、この4万年の間に、いろいろな民族集団が日本列島にやってきて、ひとつの「わ」になりながら現代に至るまで、子孫を残し続けたのではないかと、私は想像しています。




日本語を初めから話していたのが、このうちのどのグループなのか。
それを当てようとしているのが、今回のブログの内容でした。
4万年前に、1番乗りで日本列島に到達したグループが、日本語を話していた、
というのが私の結論です。













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