2021.10.11
日本語の「ね」には、3つの意味があります。
それは、【寝】と【根】と【音】です。
今回のテーマは「屋根」です。
家の上にある「やね」は、【や】と【ね】で組み合わせてできた言葉です。
漢字表記から判断すると、「屋根」は、家の根っこという意味になります。
日本語では、「根っこ」は、地面に突き刺さっているものを意味します。
そう考えると、「やね」という言葉は、建物が安定するために、地面深くに突き刺す部分のことを意味する言葉ということになるはずです。
家の中でも、「屋根」は最も空に近い部分で、根っこどころか、地面には全く接していません。
それなのに、なぜ、日本語では、屋根を【家の根っこ】と言う意味の言葉で言い表しているのでしょうか。
実は、答えは非常に簡単です。
日本語を使っていた大昔の人たちが、初めて家を建てたときに、この【屋根】という言葉が作られたはずです。
その初めて建てられた家の屋根が、地面に突き刺さっていたから、【屋根】という言葉で呼ばれるようになったのです。
もう、気が付かれたと思いますが、それは縄文時代の竪穴住居です。
屋根が見事に家の根っこになっていますね。