2022.02.14
日本語の話【だらしない】
はるか大昔、聖徳太子の時代に、
遣隋使を通して、日本に仏教が伝わりました。
インド語で、仏教の教典、聖典を意味する
【sutra】
は、このまま英語にも使われています。
漢字では
【修多羅】
と書きます。
日本語での読み方は、
【しだら】
です。
そこから、
仏教の聖典である「しだら」を軽視した状態として、
「ふしだら」
という言葉が生まれたという説があるそうです。
また、「しだら」
すなわち「お釈迦様の教え」を
大切に考えない態度を
【しだらがない】
と言う様になったと考えられているそうです。
この「しだらがない」
が江戸時代ころに、
「だらしがない」
とわざと言い換えて使う人が増えて、現代では、
「だらしがない」の方が主に使われるようになりました。