2022.10.29
「孤独なバッタが群れるとき」
前野ウルド浩太郎 著
光文社新書
今回は書籍紹介です。
大変面白い本です。
内容は、専門的ですが、
自然科学や昆虫に興味がある人なら、かなり楽しんで読める本です。
研究者として人生を歩む日常生活を、面白くためになる文章でつづられています。
バッタは、生活環境が変化すると、緑色から黒色に変化して大型化します。
そして、空を黒く覆い尽くす大群となり、ありとあらゆる植物を食べ尽くすそうです。
アフリカ大陸の赤道付近では、深刻な天災とされています。
どのエピソードも大変面白い内容なのですが、
とくに、私が興味深かったのは、アブラムシのエピソードでした。
アブラムシは、普段は羽根の無い子どもを産むそうです。
しかし、生活していくのに厳しい環境下では、羽根のある子どもを産むようになるそうです。
母親は、遠くに旅立てるように、子供にツバサをプレゼントすることが出来るのだそうです。