2022.11.26
幸いにも、試合開始が22時だったため、テレビ観戦が叶いました。
2022カタールワールドカップ
日本代表対ドイツ代表との試合を、今回は解説したいと思います。
多くの人が予想したのが、
「ドイツ1-0日本」
という結果です。
なぜなら、ドイツは世界トップクラスのチームでありながら、慎重、堅実な国民性です。
10-0で勝っても、1-0で勝っても、勝ち点(得られるポイント)は3ポイントで同じです。
そして、ドイツは堅い守りと精神力で、失点を防ぐ能力の非常に高いチームです。
1点とって、あとは守備に専念して、
次の試合のスペイン戦に体力を温存したい、と考えるのが、当然です。
そして、舞台は、お互いにワールドカップ初戦。
キックオフ(試合開始)まで、何ヶ月も準備して、最高の心構えと集中力で臨んでいるはずです。
もしも日本代表に勝機があるなら、スタートではワザと実力を隠して、油断させる。
そして前半のうちに、先に1点をとらせて、ドイツを楽勝ムードにして、
気持ちの集中力を切らせたあと、
一気に本気で攻める。
結果をみれば、後から私も理解できますが、
森保監督は、本当にこの作戦を考えて、実現させるための準備を行い、そして実行しました。
ドイツが先制点を奪った時点で、
このままドイツは逃げ切るだろう、
誰もがそう考えたはずです。
観戦している全ての観客、
ドイツ代表の選手と監督。
しかし、日本代表チームだけは、
「逆転して勝利する」
そのための強い意志を持っていました。
そして、見事に勝利しました。
どれだけの長い時間、準備しつづけたのか、
想像できないほどの努力があったはずです。
後半からの日本代表は、全ての選手の動きが、一つの人格のように、完全に調和していました。
とくに、決勝点をあげた浅野選手のゴールは、ここしか無い、というシュートコースでした。
それは、何年もかけて、
浅野選手がイメージし続けて、
何万回と練習した動きだった、
私はそう感じました。
右サイドのペナルティエリア前で、
後方からのロングパスを、自分の30センチ前に落とす。
左から来たディフェンダーがプレッシャーをかけてくるのを、
左手で制しながら、ゴール右に直進する。
向かって来るゴールキーパーの顔の10センチ右を狙ってボールを蹴り上げる。
何も考えずに、体が勝手に動く
そのくらい繰り返された動きに見えました。
その結果、ワールドカップ初戦、ドイツ代表から逆転の2得点目をあげることができました。
勝てる可能性を追求し続けて、
実行した森保監督
その作戦、戦術を理解して実践した選手とスタッフ
世界中から、賞賛の声が上がっています。
本当に素晴らしい試合でした。