神戸市西区の医療法人 ありせファミリー歯科 院長ブログ
医療法人社団ありせファミリー歯科

2023.05.01

【なぜ40歳以下の歯科医師はドッグベストセメント治療を導入しないのか】

【なぜ40歳以下の歯科医師はドッグベストセメント治療を導入しないのか】

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院長の同前です。

【なぜ40歳以下の歯科医師はドッグベストセメント治療を導入しないのか】








今回は、日本中の多くの歯科医院で導入されている「神経を保護する治療方法」と一部で信じられているドッグベストセメント治療についての話題です。





この治療方法は、アメリカで開発された素晴らしい治療方法として、日本の多くの歯科医師が信じています。ところが、日本以外の国では全く行われていない不思議な治療方法です。







【なぜ40歳以下の歯科医師はドッグベストセメント治療を導入しないのか】

悲しいことに、ドッグベストセメントの効能を英語の原文で読むことができれば、信じられているような効果はありえないと、すぐにわかります。スマホが普及した現在では、手のひらの中の操作だけで、ほんの数十分で手に入る程度の情報です。しかも、中学卒業程度の英語力で充分です。







まず、「ドッグベストセメント」という名称自体が間違いで、本来なら「ドクターズ ベストセメント」が正式な名称です。
学術用語ですらなく、ただの商品名です。
「医者のための最高の接着材料」という意味であり、歯髄神経を保護する、裏層材ですらありません。ちなみに、この商品は現在アメリカでは絶版となっています。
本国のアメリカでは製造中止になっている製品を、目的も使い方も誤った方法で、日本の歯科医師たちが使用しています。













【なぜ40歳以下の歯科医師はドッグベストセメント治療を導入しないのか】

この治療方法が、日本中の歯科医師に広まっている現実に同じ歯科医師として大変残念に思います。私なりに推理した結果、その原因は、20年前まで、日本国内のほとんどの歯科大学で受験科目に英語を採用していなかった事が主な原因だと、私は結論づけました。
(たしか、その当時でも、最難関の大阪大学は英語が必須でした。)













【なぜ40歳以下の歯科医師はドッグベストセメント治療を導入しないのか】

1980年以後に生まれた歯科医師たち、少なくとも国立大学の歯学部であれば、ちゃんと英語を勉強しているので、ドッグベストセメント治療を導入される事はないはずです。









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