2020.04.07
口臭は、専門的には2つに分類されます。一つは、自覚臭(じかくしゅう)で、文字通り自分で自分の口臭が気になる場合です。
またもう一つは、他覚臭(たかくしゅう)で、こちらは自分ではそれほど気にならないけれど、ご家族の方などから指摘される場合です。
口臭の原因はそのほとんどが歯垢の磨き残しです。
適切な歯磨きや、歯科医院での専門的な清掃によって改善する方がほとんどです。
もちろん、虫歯や歯周病などの歯科疾患がある場合には、治療することでにおいも解決します。
その他には、胃腸などの内科的な疾患でも口臭の原因になることもあります。
いろいろな方を診察していると、これらのどれにも当てはまらないのに、口臭を気にして来院される方がおられます。
特に多いのは、小学生高学年から、中学生くらいの男の子が、
そのお母様に口臭を指摘されて来院するケースです。
歯の生え変わりのときには、歯ぐきが腫れたり食べ物がはさまって、嫌なにおいがすることもあります。
また、成長期には、独特の口臭が一時的に発生する場合があるのかも知れません。
なぜなら、こうしたタイプの口臭は、高校生くらいになると、来院される方の割合が激減するからです。
しかし、よくよく問診してみると、朝起きた時に、ちゃんと顔を洗っていない男の子も多いようです。
寝ている間に、「よだれ」がほほに付着して、それが乾燥している場合、
目には見えないけれど、他人にとっては、相当な悪臭になる可能性があります。
この臭いが嫌な口臭の原因になっている可能性はあるのかも知れません。