2021.06.15
医療法人社団ありせファミリー歯科ブログにようこそ。
今回は、すごい人を紹介するコーナーです。
第一回は、「伊藤順康(いとうまさやす)さん」です。
この方は、以前にもこのブログで紹介した「自己変革の心理学」を執筆された方です。
この「自己変革の心理学」の中に作者の自己紹介の項があります。
それによると、
伊藤順康さんは、10代のころ、世の中の人を、苦しみや悲しみから救うような人生を送りたいと強く願ったそうです。
そのために、若いなりにいろいろと考えた結果、医師になることをこころざし、医学部に入学しました。
しかし、必修科目の動物実験が可哀想で出来なくて、
結局、医学部を退学してしまいます。
次に、どうやって人の苦しみを救う方法があるかを考え、またいろいろな人に相談してみて、心理学を専門に学ぶことにしました。
そして、東京大学に入学して心理学を専攻します。
しかし、大学に入学して気がついたのは、心理学は、ただ純粋な観察と、それに基づく考察の繰り返しでした。
伊藤順康のさんの「人を苦しみから救いたい」という願いは、かなえられませんでした。
その後、人生の目的を見失い、大学からは足が遠のいてしまいます。
それでも、ボランティア活動をほそぼそと続けながら、自分の生きる道を模索します。
事情があって親元を離れて暮らす子供たちの施設に、ボランティアとして活動していた時の出来事です。
小学校高学年のある男の子と良好な関係が築けていたそうです。
伊藤さんは、そんなある日、百貨店の伊勢丹で、新品のジャケットを購入して、ボランティアの施設に向かったそうです。
たまたま小雨が降っていて、地面はぬかるんでいました。
伊藤さんが施設に到着したとき、その男の子は、庭でずぶ濡れになって泥遊びをしていました。
伊藤さんの姿を見た男の子は、まっしぐらに伊藤さんに向かって走り、飛びつこうとしました。
その瞬間、
伊藤さんは、新品のジャケットが泥で汚れるのをためらい、身体を一歩引いてしまったそうです。
そして、男の子は、顔から地面に落ちました。
その一件以来、伊藤さんはボランティアに行くこともなくなります。また、人づてに、その男の子が人間不信におちいったことを聞きます。
男の子を深く傷つけた後悔と、目的を見失ない、失意の毎日を過ごしていたところ、ある人からのアドバイスで、「教育学部」を勧められます。
伊藤さんは、同じ東京大学の教育学部に入学しなおします。
そこで、伊藤さんは、初めて自分の求めていたものに出会うことになります。
そして書かれたこの本は、伊藤順康さんが『世の中の苦しんでいる人を救う』ための方法が紹介されています。