神戸市西区の医療法人 ありせファミリー歯科 院長ブログ
医療法人社団ありせファミリー歯科

2021.06.24

【洗骨②】

【洗骨②】

前回の記事【洗骨①】の続きです。








今から1万2千年もの昔の愛媛県での死者の埋葬方法と、
現在の沖縄の離島と同じ風習があったことは、偶然では無いと思うのは私だけでしょうか。








もしも、それぞれの死者の埋葬方法の一致が、偶然ではないとしたら、その理由が何なのか、
考察してみたいと思います。








私は3つの仮説を考えました。

(仮説①人が移動した)
(仮説②習慣が伝わった)
(仮説③習慣が消えた地域と残った地域があった)








(仮説①人が移動した)
四国に1万2千年前にいた一族が、何らかの理由で、四国から沖縄に引っ越しして、その子孫が今も沖縄に住んでいる。




(仮説②習慣が伝わった)
四国に1万年2千年前にいた一族から、沖縄在住の人たちに、洗骨の風習が伝わった。




(仮説③習慣が消えた地域と残った地域があった)
1万2千年前には、四国にも沖縄にも洗骨の習慣があったが、四国ではその習慣が消滅し、沖縄では残った。






このうち、②の、『習慣が伝わった』は可能性はかなり低いです。
今でも、ゴリさんの映画を見て真似しようとする人がいるとは思えません。






では、残る可能性は、
①の、一族が四国から沖縄に移動した。
または、
③の、当時は四国でも沖縄でも行われていた習慣が、四国で消滅し、沖縄では残った。

のどちらかですが、
③だと、沖縄、四国、九州、また中国地方でも1万2千年前の遺跡から、同じような人骨が発掘されるはずですが、そうではありません。







残った選択肢、『②洗骨の一族が沖縄に移動した』
が考えられる最も可能性が高いと思います。






次のブログ【洗骨③】に続きます。

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