神戸市西区の医療法人 ありせファミリー歯科 院長ブログ
医療法人社団ありせファミリー歯科

2020.03.07

【虫歯予防にフッ素は常識?】

【虫歯予防にフッ素は常識?】

【虫歯予防にフッ素は常識?】
外国のある地域には、住民全員が歯が茶色いという村がかつてあったそうです。
また、その村では、虫歯に誰もならなかったそうです。

いろいろと調べたところ、その村の飲み水には高濃度のフッ化ナトリウムが含まれていることがわかりました。

フッ化ナトリウムが虫歯を予防し、また大量に取ると歯が茶色くなる「班状歯(はんじょうし)」という病気になることがわかりました。

このフッ化ナトリウムを利用して行う虫歯予防が、現在のところ世界中で行われるようになっています。


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「フッ化ナトリウム」は虫歯予防の薬ですが、「フッ化水素」は人間を死に至らしめる猛毒です。
こんなに良く似た名前で全く性質が違います。大変ややこしいですが、くれぐれもお間違えないようにご注意ください
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一般的には「フッ化ナトリウム、フルオロリン酸ナトリウム、フッ化物、フッ素」などと呼ばれています。
その使い方としては、





⑴歯磨き粉にすでに入っている。

日本国内で販売されている歯磨き粉のほぼ100パーセントにフッ素が添加されています。
(宿泊施設などの歯ブラシとセットに入っている小さなチューブ入りの歯磨き粉には一部フッ素無しのものもあるそうです。)





⑵歯科医師または歯科衛生士が塗布する。

1歳半検診、3歳児検診でも最近は塗布してもらえる有料のサービスがある自治体もあります。
歯科医院でフッ素を使用する場合は、基本的には保険適応外になり、料金が発生します。
市販の歯磨き粉と同程度の濃度のフッ素を無料で塗布する歯科医院さんもあるようですが、歯科医院専用のフッ素製剤を使用する場合は料金が発生します。その際の料金は、1000円から3000円くらいの価格帯になっているようです。



⑶フッ素洗口

虫歯予防専用のうがい薬を使用する方法です。
薬局で手に入りますが、飲み込まないよう注意が必要です。お子さんの年齢によっては難しいかもしれません。


さて、フッ素の虫歯予防の効果ですが、
使えば必ず効く薬というわけではありません。
確実に効果が出る濃度にしてしまうと、班状歯になる恐れがあります。
そのため、班状歯になる心配のない程度の量しか使うことが許されません。

そのため、現実的には、「何百人に使えば、そのうちの何割かに効果がある」とされる薬です。

フッ素さえ使っていれば虫歯にならないというわけではありませんので、注意が必要です。
基本的には、虫歯予防には甘いものの摂り方の工夫が第一に重要です。食後や寝る前の歯ブラシが効果的であることは言うまでもありません。


フッ素を塗ったお子さんとそうでないお子さんとは、やっぱり虫歯になりやすさが違うのか。5〜10年の経過で見て実際にどうなのでしょうか。

たしかにフッ素を塗ったお子さんは虫歯になりにくいです。しかし、「子供の虫歯予防にフッ素を歯科医院で塗りに来るほどの意識の高い保護者」のご家庭では、すでに甘いものの摂り方や歯ブラシの習慣もしっかりされています。
フッ素を塗りに来るくらいの意識の高い保護者のご家庭では、もともとが虫歯になりにくい環境なのかも知れません。







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当院では、フッ素塗布の料金は1100円です。
ご希望の方はお気軽にご相談下さい。

【虫歯予防にフッ素は常識?】






画像は当院で使用しているフッ素製剤です。

【虫歯予防にフッ素は常識?】

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