神戸市西区の医療法人 ありせファミリー歯科　院長ブログ

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院長の同前です。






歯科医院で取り扱うことの多い薬の中に、「抗生物質(こうせいぶっしつ)」があります。

細菌感染に対する特効薬として、世界中で広く使用されている薬です。





みなさんも、服用されたご経験がおありかも知れません。





非常に効果の期待できる薬ではありますが、取り扱いには法律上、厳重な管理が必要とされています。






これだけ良く効く薬なら、サプリメントのように毎日飲んだらすごく健康になれるはず、と思う人もいるでしょう。
しかし、どんなに良く効く薬でも使い方を誤ると、人体には有害な作用を及ぼします。








ここから先は、私が大学時代、歯学部の薬物の講義の中で、大学教授から聞いたエピソードをご紹介します。









今から、30年ほど前、とある国立大学の歯学部教授会での出来事です。
(国立大学のなかでも、トップクラスの優秀な大学なのですが、ここでは名前を伏せておきます。)






1ヶ月に一度、10数人の教授たちの集まる教授会で、「教授たちのみんなで毎日、抗生物質を飲んでもっと健康になろう」と意見が一致して、1ヶ月間、みんなで抗生物質を服用したそうです。

その結果、1ヶ月後の教授会はどうなったでしょう。













全員が、「真菌症(しんきんしょう)」という病気にかかっていたそうです。






「真菌症」とは、身体のあちこちにカビが生える病気です。

抗生物質の服用を中止したところ、教授たちの「真菌症」は治ったそうです。








1ヶ月間で服用を中止したから、まだ健康被害は少しですみましたが、そのまま服用を続けた場合には、さらにひどい副作用があらわれていた可能性もあります。







さすがに、当事者たちは、歯科医師であり、しかも大学教授ですから、何が起きても全て自己責任です。











一般の方が真似しようとしても、まず抗生物質の入手が困難なはずですが、それでも、くれぐれも皆さまは決して真似をされないようにご注意ください。