2022.03.01
ビブリオと聞いて、
文系の人なら、「図書」を連想し、
理系の人なら、「細菌」を連想します。
ビブリオと言っても、
「B」ではじまる【Biblio】と、
「V」ではじまる【Vibrio】
の2つの別の言葉に分かれます。
まず【Biblio】ですが、
もともと、ラテン語で、「本、書物」を意味する言葉です。
日本語では、本を紹介するスピーチを競う大会、「ビブリオバトル」として使われている言葉です。
「Bible(バイブル)」や「Book」も同じ語源から作られた言葉のようです。
それに対して、
【Vibrio】は、
これもラテン語ですが、「振動する」という意味の言葉です。
日本語の中では医学用語で使われる言葉で、細菌の「ビブリオ菌」が有名です。
水の中で活発に動く菌であり、顕微鏡では、振動している様子が観察されるため、「ビブリオ」という名称が使われているそうです。
「ビブラート」「バイブレーション」なども同じ語源の言葉です。
日本語には、「B(びい)」と「V(ぶい)」の発音に明確な区別がありません。
そのため、日本人にとっては、書物のビブリオと、細菌のビブリオの区別がつきにくくなっているようです。