2022.04.02
今回は、日本語の話です。
日本語で「価値がある」という意味で使われる
【値打ち】【値打ちもの】に関して、
その語源を勝手に想像してみました。
なぜ「ね」を「打つ」のかが、まず謎です。
日本語「値打ち」から推理できるのは、
「ね」が「打つ」ものであるということ。
また、「ね」を「打つ」「もの」は、
価値があるということです。
私たちが普段無意識に使っている日本語の中に、
何かヒントがあるかもしれない。
そう考えて、推理していきます。
「ね」は、「値」という漢字で表記しますが、
本来、口から発声する「ね」のイメージする日本語は、
「根」「寝」、そして「音」です。
この色々な「ね」の中で、「打つ」ものがないかどうか、ちょっと考えてみましょう。
そうです。「鐘」を打つと、「音(ね)」が聞こえます。
日本語に、初めて「鐘」が入ってきた時期は、考古学上で、
明らかになっています。
「鐘」は、金属製。青銅器です。
弥生時代に、「銅鐸」が日本中に普及しました。
ということは、
「値打ち」とは、「音打ち」であり、
「値打ちもの」とは、「音打ちもの」
という考え方もあり得るかもしれません。
弥生時代の日本人にとって、「値打ち」があったのは、青銅器やその原料だったことは、容易に想像できます。
また、「音打ちもの」とは、弥生時代には、【銅鐸】そのものを言い表す言葉だったのかも知れません。