神戸市西区の医療法人 ありせファミリー歯科 院長ブログ
医療法人社団ありせファミリー歯科

2025.07.19

対ヒグマ専用武器

対ヒグマ専用武器

対ヒグマ専用武器

最近、北海道ではヒグマの被害が報告されています。
明治時代までは、北海道は、アイヌ人しか住んでいませんでした。本州人、いわゆるヤマト人が北海道に移住したのは、ほんの150年前、明治維新以降のことです。
アイヌは、ヒグマを恐れません。アイヌはヒグマを神として、また食料として考えます。ヤマト人にとっては、ヒグマは、ただの恐ろしい猛獣です。
旧石器時代の一時期を除いて、北海道には常にヒグマが生息しており、ヤマト人は、立ち入ることはほとんどなかったようです。しかし、2万年もの間、北海道において、ヒグマとアイヌは共存していました。
旧石器時代の遺跡からは、アイヌの使用したと予想される、対ヒグマ必勝の武器が発掘されています。「細石刃」を利用した「矛(ほこ)」という武器です。

「細石刃(さいせきじん)」利用の「矛(ほこ)」が、対ヒグマ専用武器として発明されたのは、今からおよそ2万年以上前です。

人間が野生動物を攻撃する際には、通常は気づかれないように、遠くから、または背後から近づくことを想定します。しかし、ヒグマと戦うには、正面から襲われる場面を想定します。
また、必ず、1頭ずつ相手にする場面しか存在しません。
2頭以上のヒグマと同時に戦うことは、まずありません。


また、ヒグマは日本列島のあらゆる野生動物に比較して、最も大きな生物です。
キジやウサギなどの小さな動物よりも、こちらの攻撃ははるかに的中しやすいです。

細石刃とは、黒曜石を縦4センチ、横8ミリ程度に整形して、骨や木に装着して使う刃物のことをいいます。
黒曜石とは、ガラスによく似た天然石で、割れやすく、割れた断面が刃物のように鋭くなる性質があります。

また、「ほこ」とは、日本語です。
中国から弥生時代に青銅器による武器が日本に伝わった際、「銅剣(どう・けん)」「「銅戈(どう・か)」「銅矛(どう・ほこ)」が存在しました。
このうち、「剣」は、つるぎ、
「矛」は、ほこ、という対応する日本語が存在したようです。
「ほこ」という日本語の存在から推理できるのは、「ほこ」という言葉が、弥生時代より古くから存在した。すなわち「ほこ」という武器が縄文時代よりも昔からあったという可能性です。


さて、対ヒグマ用の武器に必要な条件を考えてみましょう。
①リーチがヒグマより長いこと。
②重量が軽く、扱いが容易なこと。
③柄(え)の部分が頑丈なこと。
④先端が鋭く、刃部が長いこと。


以上の条件を踏まえて、現代日本人の感覚で思いつくのは、「槍」または、「薙刀(なぎなた)」です。
しかし、槍の場合には、「突く」動作でしか攻撃できません。ひとたびリーチの中に入られるとかなり危険な状態に陥ります。
また、「薙刀」では、刃部が片方にしかついていないため、攻撃する方向が制限されてしまいます。
やはり、両面が刃部になっており、「突く」「刺す」動作と、「切る」動作ができる「ほこ」の形が理想です。

イメージとしては、出刃包丁を二つ用意して、背中合わせに固定して両面が刃部になるような形になれば、理想的です。
しかし、ある程度の長さのある柄(え)の先端に固定するには、重すぎます。

ヒグマの大きい個体だと、3メートルはあるそうです。そうなると、武器の柄(柄)の部分は、2メートル以上、欲しいところです。
狙うのは、理想はヒグマの頸動脈です。

また、素早く取り扱うためには、可能な限り、軽量化しなくてはなりません。また、頑丈であることも、必要な条件です。

現代では、チタン製の柄に、鋼鉄製の刃部という材質で、矛を作るのが、理想と言えるでしょう。また、刃部は、一枚の刃物にするのでは無く、4センチずつの部品を組み合わせて形を調整します。そうすれば、一撃目で致命傷を与えなくても、刃部がヒグマの体内に残留することによるダメージを期待できます。

さて、石器時代においては、鉄もチタンもありません。刃部の材質は「黒曜石」だったことは、はっきりとしています。
では、柄(え)の材質は、何を使っていたのでしょう。軽くて丈夫な材質といえば、「檜(ひのき)」です。

「檜(ひのき)」を長さ2メートルの「矛(ほこ)」の形に切り出して、先端に、黒曜石で作った小さな刃を隙間なく並べて固定する。
そうすれば、石器時代においても、ヒグマ専用武器として、活躍していたのではないでしょうか。

もちろん、現代では、鉄砲があるので、矛を使用する機会はないと思います。ただし、一般人は、銃の使用を許可されていません。チタン製の、組み立て式「ほこ」で、刃部が鉄製の刃が潰れた状態で実質的に殺傷能力がなければ、合法的に護身用の武器として所持が許されそうです。ヒグマ生息地に限り、各家庭に常備したら、安心なのではないでしょうか。
あまりにコストがかかりすぎるなら、ひのき製の2メートルの柄の先端に、鉄製のスコップを固定できたら、5千円くらいの予算でも簡易な代替品が作れそうです。積極的に使う道具では決してありませんが、いざという時に備えて、ヒグマの出没地域において準備しておけば、無いよりはマシかも知れません。

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