神戸市西区の医療法人 ありせファミリー歯科 院長ブログ
医療法人社団ありせファミリー歯科

2025.12.20

「お客さまは神さまです」という言葉について

「お客さまは神さまです」という言葉について

「お客さまは神さまです」という言葉について

「お客さまは、神さまです。」
という有名な言葉があります。
もともとは、演歌歌手だった三波春夫さんの発言だったと記憶しています。




もちろん、これは
「お客さまが本当に神さまである」
という意味ではありません。
歌手が舞台に立ち、観客に向かって歌を披露するとき、
「まるで神さまに歌を奉納するような気持ちで臨む」
その心構えを表した言葉です。

ただ、この言葉には一つ、注意すべきトリックがあります。



【日本語の世界では、自分を褒めてはいけない】

日本語の世界には、はっきりとした決まりはありませんが、多くの日本人が無意識に守っているルールがあります。
それは、
「自分をことを、人前では褒めない」
ということです。

例えば、相手を褒める場合、

「あなたはすごく偉い人ですね」

「あなたは大変な努力家ですね」
という発言は、相手に好意的に受け取られます。



しかし、自分自分自身を褒めた場合、どうなるでしょう。

「私はすごく偉い人です」

「私は大変な努力家です」
こうした発言は、日本語の世界において、聞く人にはあまり良い印象を与えません。
特に、有名人や社会的責任の重い立場になるほど、世の中からは謙虚さが求められます。



そのため日本語では、
自分を下げ、相手を持ち上げる
という表現が、基本のスタイルになっています。





【「お客さまは神さまです」の正体】



この流れで考えると、
「お客さまは神さまです」
という言葉は、
相手を最大限に持ち上げるための最終形態
だと理解できます。


ただし、ここにも日本語のルールは生きています。
もし客が、
「そうです。私は神さまです」
と言い出したら、
少し困ったことになります。




「あなたはイケメンですね」
と言われて、
「はい、僕はイケメンです」
と答える人が、
少し変わった人に見えてしまうのと同じです。




【では、歌手も神さまなのでしょうか】



では、ここで一つ疑問が浮かびます。
神さまに奉納するつもりで歌を歌う歌手は、観客にとってもまた、神さまなのでしょうか。
この問いをどう感じるかで、
「神さま」という言葉の扱い方や、
日本語の距離感が見えてくる気がします。

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