2020.05.17
古事記の有名なエピソード「あまのいわと」をご存知でしょうか。
太陽神であるアマテラスが岩の洞窟に閉じこもり隠れてしまうお話です。
太陽が消えてしまったため、世界は暗闇になってしまい、神さまたちは困ってしまいます。
このピンチを解決する方法がとても面白くて感動的です。
はじめに、神さまたちがみんなで話し合って作戦を立てました。
その作戦ですが、まずアマテラスの閉じこもっている部屋の前で、全員集合します。
そして、現代風に言えば、人気アーティストのステージを開催して、その周りでは、大宴会を行います。
アマテラスは、不思議に思います。
「私がいなくて世界中のみんなは悲しんでいるはず。それが何故こんなに楽しそうなのかしら」
少しだけ扉を動かして隙間から外を伺います。
そしてもう少し扉を動かして、扉の外にいる神さまに声をかけます。
「なぜ、みんなはこんなに楽しそうにしているの」
その神さまはこう返事をしました。
「すごく素敵な神さまが現れたので、
みんなは大喜びでお祝いをしているのですよ。」
その返答を聞いたアマテラスは、さらに扉を動かして、真っ暗なはずの外の世界をのぞいて、その素敵な神さまを見ようとします。
扉の外にいる神さまは、鏡を見せて、
「ほら、素敵な神さまが見えるでしょ」
とアマテラスに言うと同時に、
隠れていた力持ちのほかの神さまが、
扉を全部開けてしまいます。
神さまたちはみんな大歓声でアマテラスを迎え入れ、パーティー会場の主役の席に座らせます。
そして今度こそ本当の大宴会をはじめます。
そしてこの出来事は、それから先何千年もの間、伝えられ続けました。
そして、時には歯医者のブログ記事になったりもしています。