2021.01.09
神戸市西区の年中無休の歯科医院、
医療法人社団ありせファミリー歯科 院長ブログへようこそ。
今回は、「できる人」と「できた人」のよく似ている2つの言葉について考えてみます。
まず、「できる人」とは、
「仕事ができる人」のことであり、
周りと比べても知識や能力、判断力などに優れ、
必要があればリーダーシップを発揮して
みんなの意見をまとめることもできるような人のことを意味します。
社会に出た新人さんたちは、はじめは、この「できる人」を目指すのが普通だと思います。
「できる人になりたい」と、私もこれまで思いをもちながら、歯科医師としての研修を受け、また日々の診察に当たって来ました。
しかし、人生経験を重ねていくにつれて、「できる人」になるだけではダメだと気付かされました。
【できた人】
次に「できた人」についてお話します。
「できた人」とは、「人間ができた人」「人間ができている人」を意味します。
1文字違うだけで、ことばの指し示す意味が随分ちがいます。
「できた人」は、仕事の能力があるとは限りません。何か他人と比べて、特別な知識や経験、技術を持っているとも限りません。
「できた人」とは、自分なりの考えをしっかりと持った上で、
それを他人に押しつけることがなく、
そして他人の立場や考えを尊重できる人のことを意味します。
「できた人」は、必要が有れば、損得抜きで周りの人のために行動することができます。
普段から決して目立つこともなく、場合によっては「できた人」であることを誰からも気がつかれることなく、自分の人生を楽しんで生きています。
「できた人」ができるまでには、それなりの人生経験が必要だと思われますが、
小さなお子さんの中にも、「できた人」は確実に存在しますので、
生まれつきの場合もあるかもしれません。
私の場合、「人間ができる」までには、まだまだ長い道のりになりそうです。
これから先、いつか「できた人」に近づけるように生きて行きたいと思います。