神戸市西区の医療法人 ありせファミリー歯科 院長ブログ
医療法人社団ありせファミリー歯科

2023.12.21

【八重歯について】

【八重歯について】

日本語には、「八重歯」という言葉があります。上の糸切り歯(犬歯)が片側、または両側が他の歯よりも少し前に出て見える歯並びのことを意味する言葉です。






「八重歯」は、昔から、可愛い、美人というイメージがあり、現代でも、根強く人気のある歯並びです。






「八重歯」と言っても、本当に8つ重なっている訳ではありません。「縁起が良い」「ありがたい」という意味が込められた言葉である「八重」と言う表現が使われています。

【八重歯について】





「八重歯」の最大の魅力は、無表情でも笑顔に見えてしまう事です。
「八重歯」の方が口をつむると、口角が膨らみ、笑っているように見えます。
例えば、レオナルドダヴィンチの有名な絵画「モナリザ」は、口を閉じているため、歯並びは見えませんが、実際は八重歯の歯並びだと予想されます。






【八重歯について】

ただ口をつむっているだけなのに、笑って見えるのは、微笑んでいるのではなく、八重歯だからだと、歯医者である私には感じられます。
ダヴィンチは、究極の美人を八重歯で表現していることになります。







また、江戸川乱歩の書く小説に登場するヒロインは「八重歯」の歯並びであることが多いようです。
江戸川乱歩の個人の考えというよりも、当時の社会的な認識自体が、「八重歯」イコール「美人」というイメージを共有していたものだと考えられます。






【八重歯について】

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