2020.06.11
私の趣味の日本語についてお話しします。
今回は「ついている」です。
運がいいと言う意味で使われる「ついている」
物事が思いのほか上手く行くとき、
私たちに、いったい「何」が「ついている」というのでしょうか。
あまり深く考えないで使っている方がほとんどだと思います。
しかし、その何かが分からないままでも、
私たちのうちの大多数は全く気にしていません。
普段から日本語を使っていることで、私たちの考え方や感じ方が、知らず知らずのうちに影響されていても、私たちはそれを意識することはまずありません。
ところが、これが英語圏になると、
文章には主語が必要になります。
もしも「ついている」を英語に訳すと
「Something is with me.」
(何かが私と一緒にいる)
または、
「Something invisible that makes me lucky is with me.」
(私を幸運に導く、目に見えない何かが私と一緒にいる)
となり、
否が応でも、何がついているのかをはっきりさせなくては文章になりません。
良く似た使い方をする言葉で、
「さずかる」もあります。
夫婦が新しい命を「さずかる」意味で使われる言葉です。
これも日本語においては「誰」が授けたのかがはっきりしませんが、日本人は誰も気にしません。
「give」を使って英語に訳そうとすれば、これまた主語に悩む日本語です。
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