2021.03.19
父方の祖父は、私が10才の時に他界しました。
大変可愛がってくれた思い出があります。
その祖父と交わした約束があります。
それは、もし私に将来、男の子が生まれたら、名前をつける時に、ある条件を守ることでした。
その条件とは、
①漢字1文字
②ひらがな3文字
③3文字目が「し」
というものです。
そういう祖父は「タカシ」
私は「ヒロシ」
です。
それからというもの、私はいろいろな名前の候補を考えました。
正(ただし) 、清(きよし)、久(ひさし)、太(ふとし)など。
しかし、それほど沢山あるわけではないことにも、間もなく気がつきました。
私の子孫たちが困らないように、
今のうちから、名前の候補を、出来るだけたくさん考えておいてあげよう。
子どもなりに考えました。
人名にありそうなもの以外にも、条件を満たすものは、何があるだろう。
鰯(イワシ)、拳(コブシ)、林(ハヤシ)、印(シルシ)、証(アカシ)、嵐(アラシ)
...............この条件は、いずれ破綻する。
それが、私の出した結論でした。
いつか終わる時がくるなら、それは直接、祖父のことを知る私の役目だと、そう決断しました。
そうして、私は自分の息子が生まれた時に、漢字2文字の全く違う名前にしました。
おじいちゃん、ごめんなさい。