神戸市西区の医療法人 ありせファミリー歯科 院長ブログ
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2022.05.17

【アマテラスは女神】

【アマテラスは女神】

今回は、神話にかくされた真実を考察したいと思います。
皆さまも良く知っているストーリーですが、今回は理解し易くするために、少し順序を入れ替えてまとめます。






古事記によると、男女2柱の神様の時代が数世代続き、その後に、イザナギとイザナミの2柱の神様が誕生します。

イザナギとイザナミが、日本中の島を産んだとされ、またその子どもである男神のスサノオが、出雲に旅して定住し、その子孫である「大国主」が日本全体の王になります。







「大国主6代目」は、80人以上いる兄弟と皇位争いをしますが、「スサノオ」の娘と結婚して、王の位につきます。






時代を考えると、この「スサノオ」は、イザナギとイザナミの子どもではありません。
「大国主」が6代目であることから、「スサノオ」も、世代交代して、何代目かになっているはずです。






その後、「初代スサノオ」の姉の「アマテラス」の子孫を自称する一族が、王位をゆずるように「6代目大国主」に交渉して、王朝が交代します。






その際に、王位を継承したのが「誰か」は、古事記にも日本書紀にもはっきりは、記載がありません。アマテラスの子孫のうちの「誰か」だという事だけ、はっきり書かれています。





そこからさらに数世代が経過した後、アマテラスの直系の末裔(5世)を名乗る宮崎県日向の「イワレビコ(神武天皇)」が、畿内に進軍し、すでに定住している「ニギハヤヒ」と出会います。





「ニギハヤヒ」は、アマテラスの子どもである「あめのおしほみみ」の子孫を名乗ります。
「イワレビコ」の4代前が「あめのおしほみみ」であるため、2人は遠縁の親戚という事になり、「ニギハヤヒ」は「イワレビコ」の配下にくだります。





この「ニギハヤヒ」が、出雲国譲りで、「6代目大国主」から日本の統治権を譲られた一族の子孫だと考えるのが自然です。




「イワレビコ」と「ニギハヤヒ」この2人のそれぞれの家系図には、全て父親の家系が記載されています。しかし、なぜかスタートのアマテラスは女性です。





初代スサノオの姉の「アマテラス」と、「あめのおしほみみ」の一代前の「アマテラス」は、時代が明らかに違います。同じ一族の可能性は考えられますが、数世代後の別の人物です。





「大国主」や、「スサノオ」がそれぞれの時代に、名前を受け継いで「何代目か」を名乗る場合には、その人物は必ず男性です。






それに対して、さまざまな時代に登場してくる「アマテラス」は、全て女性なのでしょうか。
また、それぞれの「アマテラス」は「母と娘」のように、血縁で続いているのでしょうか。





家系図を男性を中心に書くとすれば、イワレビコやニギハヤヒのスタートの人物は、「あめのおしほみみ」になるはずです。





それを、取ってつけたように「あめのおしほみみ」の1世代前に「アマテラス」が女神として登場するのは、明らかに不自然です。





「アマテラス」とは、王位の称号ではなく、初代の「王」を産んだ母親の称号であった可能性も考えられます。
また、「アマテラス」を名乗るためには、そのよりしろとされる【八咫鏡(やたのかがみ)】を持っている必要があります。






「6代目大国主」に対して、
日本の統治権を手放すように、「アマテラスの子孫」が交渉する際、その正当性の根拠として、

【「スサノオ」の姉である「アマテラス」の子孫であること】
を、アマテラス側は主張しました。



「女神アマテラスの息子の家系こそが、日本の王になる権利がある」
と。






しかし、この論理を正しいとしてしまえば、
逆に、ある王から王位を奪おうとする場合、その先祖の誰かの姉の子孫は、【八咫鏡】を手にしていれば、新しい王朝を作る権利を持つ事になってしまいます。




宮崎県日向から進軍した「イワレビコ」は、畿内の「ニギハヤヒ」から統治権を譲られました。
この時、【八咫鏡】を持っていたのは「イワレビコ」でした。
2人の間には、「出雲の国譲り」と似たような関係があったのかも知れません。



その後、イワレビコは神武天皇となり、「八咫鏡」は、天皇であることを証明する3種の神器の一つになりました。




10世天皇の時代まで、「八咫鏡」は、「アマテラス」として天皇の寝室にまつられる事になります。
そうすれば、【アマテラス】を名乗る人物が現れることはなくなります。

これは、これ以上の王朝の交代が起きないための予防策だったのかも知れません。











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