2025.01.02
日本人の特徴は、世界的な遺伝子解析の結果としてわかったことは
「遺伝子の多様性の豊かさ」だそうです。
私たちにとって、自分が何者かを理解することは、実は大変な困難なことです。
「自分を知る」ためには、「世界を知り」、「他者を知り」、「他者と自分の違いを知る」ことが必要だからです。
私たちにとっては、日本は当たり前の国です。しかし、世界から見れば当たり前の国ではありません。では、世界がどうなっていて、日本が世界とはどう違うのかを理解しなくては、日本と言う国の特徴を知ることはできません。
世界が分断され、各国の物理的、精神的な距離が離れていれば、文化的交流も少なくなり、それぞれの国はどんどんと違いが大きくなります。その結果、さまざまな国ぐには、その独自性を深め、特徴をよりはっきりさせていくでしょう。
その反対に、各国の物理的、精神的な距離が縮まれば、文化的な交流は活発になり、お互いに影響しあって、より似た特徴を共有するように変化するはずです。
私たちは、現代において、「スマホ」という人類史上、画期的な道具を手に入れています。そして、世界中がより近くなり、言語の壁も弱まり、今後は、より共通の文化を共有するようになるでしょう。
そんな今だからこそ、わたしたち日本人は、何が世界と違うのか。そして、変わるべき特徴、また大切にすべき特徴、それぞれを見極める必要に直面していると感じます。
私たち日本人の遺伝子の特徴は、世界的に見ても、大変豊かな多様性を有しているそうです。6万年前以上前には、世界中の人類はもともと一つの家族でした。
住んでいた場所はアフリカです。
その後、その家族の子孫は次々とアフリカを出発して世界中に広まりました。すでに世界中に広まっていた、先住人類のネアンデルタール人やデニソワ人との混血もあったようです。
その当時、氷河期が世界を覆い、世界中に広まった人類はお互いの交流ができない状態が続いたため、それぞれの地域や気候に適応した能力を高め、それが遺伝子によって子孫に受け継がれました。
氷河期の中でも、最も寒い時期、最終氷期の最寒冷期と言われた2万年前には、より生息しやすい土地を求めた人類集団の移動があったようです。
世界各地で、人間集団の入れ替わりが起きたそうです。
しかし、日本列島においては、その考古学的成果と遺伝子解析結果より、共存し、融合したことが判明しています。
この現象は、新しい人類集団が移住するたびに起きました。
結果的に、現代の日本には、世界中の様々なタイプの遺伝子が平和裡に共存して繁栄しています。それは偶然ではないと、私は考えています。
「和」の精神
みんなで仲良く輪になることを、大切なことだと考える。
新しい人を輪の中に迎えて、仲間となる。
小さな和よりも、大きな和の方を尊いと考える。
自分たちを「わ」と呼び、自分たちの国を「わの国」と呼ぶ。
「わ」に当てる漢字に自分たちで「和」を選んだ。
新しい人々が現れるたびに仲間に引き入れ、みんなが、仲良くなり幸せであることを願い続けた。
結果的に、遺伝子の非常に豊かな多様性を手に入れることに成功しています。
それは、平和を願う「和」のこころ。「わ」を尊ぶ日本語のもつ精神性が大きく影響しているからだと感じられます。
「和」のデザインとして、太陽をモチーフにした「日の丸」を、私たち日本人は国旗に利用しています。
最近、よく目にするようになったSDGsのロゴが、日の丸に似ている気がしたので、WEB検索してみました。
「持続可能な開発目標」として国連が掲げた17の目標をそれぞれ色分けしているそうです。そしてロゴのデザインが円形なのは、デザインを担当されたヤーコブ・トロールベックさんの「すべての目標が1つになり、統合されている印象を与えられる太陽のような形状にしたかった」という想いが、込められているそうです。
「日の丸」とは、デザインも精神性も、やはり共通点があるようです。しかし現代日本においては、さまざまな人種が交配したのちに、見分けがつかないくらいに同化したため、SDGsのような色分けは適さないと思われます。全てが一つの色に混ざり合い、太陽光として表現される国旗「日の丸」が、より現代日本人の特徴を象徴するのにふさわしいデザインだと思われます。