2020.09.25
日本語の「は」には、「歯」「刃」「葉」「端」の4つの主な意味があります。
日本語に外来語として入ってきた言葉は、
中国語なら漢字の音読み、英語ならカタカナで表記するため、現代人である私たちにもある程度は容易に判別できます。
それよりも古い古墳時代より前になると、想像することしかできません。
「歯」と「葉」と「刃」と「端」が、
弥生時代以前に、日本語に別の言語から外来語として、それぞれ輸入された単語の可能性もあります。
しかし、4つともの単語同士が日本語の中から生まれたのであれば、はじめに生まれた単語がまず一つあって、その単語に関連して次の単語が作られたはずです。
なので、もしも4つのうちの単語のどれかが日本語ではない別の言語からの借用語である場合は、ここから先の話は全く無効になることを、まずお断りさせていただきます。
まず、「刃」と「歯」の関係から、
どちらも同じ日本語圏で発生した単語なら、
同じ音で表現されている限り、
どちらかが先に生まれ、そしてどちらかが後に生まれたはずです。
現代では、柔らかい葉と刃物が結びつきにくいと思います。
ところが、先日、読んでいた本に、「葉」と「刃」が関係する証拠になるかもしれない記述と写真があったので、
是非、皆様にご紹介したくて今回のブログのテーマにしました。
新泉社発行のシリーズ「遺跡を学ぶ」025
石槍革命 八風山遺跡群
これがその衝撃的な写真です。
旧石器時代の刃物は、「葉」そのものの形をしています。
現代の考古学専門用語でも、「リュウヨウケイ 柳葉形」「モクヨウケイ 木葉形」と、
葉の形であることを分類名に使っています。
この石器を使っていた人たちは、当然言語を使って意思疎通をしていたはずです。
おそらく、「刃物」と「葉っぱ」を同じ言葉で表していた可能性があります。
英語なら「ブレイド、またはエッジ」と「リーフ」、中国語なら「ジン」と「ヨウ」です。
そして、日本語なら、「は」と「は」です。
こうして考えると、この石器を使っていた人たちが、今の日本語と同じ系統の言語を使っていた可能性が高いのではないでしょうか。
私が興味を特に惹かれるのが、日本語のルーツです。
誰がいつ頃から使い始めたのか。
今のところ、旧石器時代の刃物は葉にそっくりだという事実から、日本語の「刃」と「葉」が、同じ「ハ」と表現されることと合わせて、日本旧石器時代人が、すでに日本語を話していた可能性が高いと予想しています。
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