神戸市西区の医療法人 ありせファミリー歯科 院長ブログ
医療法人社団ありせファミリー歯科

2023.06.27

就活生のみなさまへ

就活生のみなさまへ

医療法人社団ありせファミリー歯科ブログにようこそ。院長の同前です。
今回は、書籍のご紹介です。

【英雄の書】
ポプラ社 黒川伊保子

AI(人工知能)開発に関わった脳科学者の著者が、日本の若者向けに著した本です。

著書の黒川伊保子さんは、こう訴えます。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「脳」を成長させるのは「失敗の体験」である。若いうちにたくさんの「失敗」を経験して、「脳」を成長させましょう。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


そのためには、3つのルールを守りましょう。

就活生のみなさまへ




日本の若者は、他国に比較しても、極度に「失敗」を恐れる傾向にあり、また「失敗」をくよくよ悩む傾向があるそうです。

それを読んで、私は納得する部分がありました。
日本語では、「あやまる」とは、「失敗すること」と「許しを乞うこと」の2つの意味があるからです。
私たち日本人にとっては、日本語の性質上、「失敗」すなわち「あやまち」は、「あやまる」こと、「ゆるしを乞うこと」と同じ言葉で言い表します。

私たちが、失敗したら誰かに謝らなければならない気がするのは、この日本語の構造上の問題が原因のようです。
しかし、実は世界的にみると、この感覚はかなり珍しいことのようです。

例えば、中国語だと、許しを乞うという意味の言葉である「謝」は、「謝罪」にも、「感謝」にも使います。
失敗を意味する「誤」には、許しを乞うニュアンスは全くありません。
すなわち、中国語を使う人々にとっては、「誤りを犯す」ことと、「許しを乞う」ことは、全く別の次元の話なのです。


また、英語では、「失敗」は、mistakeであり、「間違えて取る」という意味です。
許しを乞うという意味のapologizeは、「罪から逃れる」という意味です。

世界的に見ても、「失敗すること」を、「許しを乞うこと」と同じ言葉「あやまる」で表現し、混同している日本人の感覚は、珍しいもののようです。

それが理屈で理解できても、なかなか感覚的には、逃れるのは困難な事です。
しかし、日本の、とくに若い人たちに伝えたい事があります。

私たちは「失敗」してもいいのです。「失敗」が大きいほど、私たちの「脳」は成長することができ、より高性能に進化します。
「失敗」したら、誰かに「許しを乞う」必要は決してありません。もし私たちがそう感じるとすれば、それは日本語の特性が引き起こした錯覚なのです。

就活生の皆さまには、特に念を押しておきます。チャレンジが上手くいかなくても、それは「誤り」でも「過ち」でもありません。そして誰にも「謝る」必要もありません。
今、目の前の出来事が思い通りに行かないとしても、それはいつか手に入れる大きな成功のために、必要なデータを収集しているだけの事です。
成功するために不足しているデータが全てそろったとき、必ず大きな成功にたどり着くことができます。



 
脳科学では、失敗が多いほど、そして失敗が大きいほど、脳はより高度に成長する事ができるのだそうですよ。





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