神戸市西区の医療法人 ありせファミリー歯科　院長ブログ

先日読んだ本に、「子育て」について考えさせられる記述がありましたので、今回のブログでご紹介しようと思います。







高知東生(たかちのぼる)著
生き直す 私は一人ではない（2020年9月4日、青志社）

俳優の高知さんが、ご自分で書かれた、ご自分の半生記です。
俳優や実業家として成功をおさめながらも、薬物に依存していく姿、そして更生しようとする姿を、たいへん生々しく、しかし読みやすい文章でつづられています。




この本の中で、私が心を揺さぶられた記述がありました。



それは、高知さんが薬物に手を染めていた頃、自分で自分を大切に思うことがどうしても出来なかった、その理由を自己分析されている場面です。






まず、高知さんは、実の親との、温かい思い出がほとんどないことを挙げられますが、
それに続く文章です。
要約してご紹介します。



「親から優しい眼差しで見つめられるような幼い自分の写真の一枚でも有れば、自分はもっと自分を大事に思えたかも知れない。」






ただそれだけのことが、1人の人生を大きく左右するのだと、私は衝撃を受けました。

というわけで、
小さなお子さんのいるお母様、お父様、
またご家族の方は、是非、お子さんの写真だけではなく、お子さんを温かく見つめるご家族の写真を撮っておく事をおすすめしたいです。

その一枚の写真が、その子の人生を大きく左右する時があるかも知れません。